20代、30代男性の離婚について

最近「このまま人生を終わりたくない」「子どもには悪いけど自分の人生が今のままだとないので・・・」といった感じで離婚を希望する２０，３０代男性の方が増えてきています。

若いだけに、今の違和感を抱えたままなんとなく４０，５０代になって離婚するよりも、ここで新しいスタートを切る方が、相手も新しい相手が見つかるし、お互いのためになる。

などと考えていらっしゃることがよくあります。

人生のリスタートを早くする、気持ちがないなら引っ張らないという感じです。

そのような２０，３０代男性の離婚ですが、子どもがいる場合といない場合で対処も異なってくるかと思います。

子どもがいない場合

子どもがいないときは、いる場合に比べて離婚へのハードルはグッと下がります。

当事者同士がなんとなくしっくりこない、休日に一緒に過ごすのがしんどい、すれ違いが多く夫婦としての体をなさない、などなど。

唯一のハードルは、奥様が離婚に応じるかどうかということになります。

然したる離婚事由もない場合、なかなか簡単には離婚には応じてくれないかもしれませんが、気持ちを伝えることで相手が納得してくれることもあるかもしれません。

どうしても離婚に応じてくれないときは、別居するほかありません。

一度別居して以後一緒に生活をしないのであれば、いつの日か、長くても３年程度で裁判所は離婚を認めてくれます。

ただし、ご自身が不貞やDVをした有責配偶者であれば、話は違うのでご注意下さい。

財産分与などのお金の話も婚姻期間は短く、日本の場合給与などもまだ上がっていないケースが多いのでそれほど問題にはならないケースが多いと思います。

ただ、結婚前に持っていた財産を立証できれば、特有財産として財産分与から外すことが出来るので、その点は覚えておいて下さい。

子どもがいる場合

子どもが居る場合は少し話が変わってきます。

例えば奥様が専業主婦ならすぐに離婚すると生活が成り立たないでしょうから、簡単には離婚に応じてくれないと思います。２０，３０代であればお子様もまだ小さいでしょうから、奥様もすぐに生活が出来るような仕事には就けない可能性が高いといえます。

それでも離婚をしなくてはならないか、よく検討することが必要です。

想像以上の抵抗と想像以上のお子様への影響が出来てきます、そこに耐えてまで離婚をしたいのか、是非自分の覚悟を決めて下さい。

子どもと言えば、親権の話は避けて通れません。

ただ、お子様が小さい場合、基本的には母親が親権を獲得するのが殆どと言えます。

そこを覆すのは、なかなか難しいという現実があります。

本気で親権を狙うのであれば、一度専門家である弁護士に相談することをおすすめします。

離婚に相談に来る男性の方で親権獲得を希望される方は、割と簡単に親権が取れると考えていることが多くあります。実際は決して簡単ではありません。それでやるのか、是非お考え下さい。

また、親権が奥様にあったとしても、面会交流で会うことが出来ます。

いつ何が起こっても対応できるように、面会交流はしっかりとした形で実現するようにして下さい。そうすれば、今は奥様でも、その時に親権者になる可能性も出てきます。

ただ、若いが故に新しい人生をリスタートするため、面会交流を望まない方もいらっしゃいます。そのような場合は面会交流条項を規定しないということになります。そういう方も一定数いらっしゃいます。

基本女性の方で面会交流をさせたがる人より、会わせたくないという人の方が多いため、もしかしたら、そのことで離婚を早めることが出来るかもしれません。

あくまでもケースによりけりですが。

以上、２０，３０代男性の離婚について述べてきました。

引き返すなら早いほうが良いと言うことは、離婚についても当てはまります。

自分の場合はどうなるのだろう？などとお悩みでしたら是非一度当事務所の初回無料相談をご利用下さい。

離婚に向けてなすべきこととしてはいけないことをアドバイスさせて頂きます。

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