「お前に親権は渡さない」と言われたら

日々DV・モラハラをして人間が、離婚を切り出されると

「親権は渡さない」「お前は親権を取れない」

などと言うケースが増えています。

多くの場合は、配偶者に逃げられないようにするための脅しですが、中には本当に子どもと引き離そうとすることもあります。

ここでは、そんなDV・モラハラと親権について説明していきます。

親権が決まる基準

親権者を決定する際、裁判所が重視するのはそれまで主たる親権者だったのがどちらかということです。

要するに、子どもの監護をしていたのはどちらかということが非常に重要になってきます。

ですので、DV・モラハラにいくら苦しんでいようとも、子どもを置いて別居してしまうと親権を取る可能性が低くなってしまいます。

私は、弁護士ですので、DV・モラハラ被害者の方がどれほど苦しんでいるかを知っているため、置いてこざるを得ない理由は十分理解できるのですが、裁判所は「母親なら子どもを置いてこない」という考えに終始しているのが現状です。

 

ただ、無理矢理家を追い出された場合や、DV加害者が子供を連れて別居に踏み切った場合は話が別です。

すぐに子の引渡し審判と審判前の保全処分を申し立てることで子どもを取り戻す必要があります。その申立て時期が遅れると不利になってしまうので、すぐに行動に移すことが必要です。

 

なお、一方がDV・モラルハラスメント加害者であるというだけの理由で、他方が親権者として指定されるということはまずありません。

相手方がDV・モラルハラスメント加害者であったとしても、加害者が子供の監護を継続していて監護実績が十分あるのであれば、多くの場合は加害者が親権者として指定されてしまいます。

「お前は親権が取れない」という発言の心理

「お前は親権が取れない」という発言をDV・モラルハラスメント加害者がよくします。

大抵は、女性側が圧倒的に親権を取れるということを気づかれないために洗脳しようとしていたり、妻に出ていかれたら困るため、そのようなことを言います。

DV・モラハラ加害者で、従前主たる監護権者として子どもの面倒をみている人は皆無と言っていいと思います。

離婚や別居の危険性を感じて急にやりだす人もいますが、だからといって主たる監護権者が変わるわけではありません。それまで同様にしっかりと子どもの面倒を見ていれば大丈夫です。

 

以上、DV・モラハラと親権について述べてきました。

具体的に採るべき手段は事案ごとに異なっており、その判断を間違えると奪われないはずの親権を奪われてしまうこともあります。

是非当事務所の初回無料相談をご利用ください。

ご自身が何をすべきで、何をしてはならないかをしっかりとアドバイスさせていただきます。

執筆者
島武広 
島法律事務所 
代表弁護士(神奈川県弁護士会所属)

当サイトでは、離婚問題にまつわるお悩みに対して、弁護士の視点で解説をしています。また、当事務所にて携わった事案のポイントも定期的に更新しています。地元横須賀で、「迅速な解決」を大切に代理人として事件の解決に向けて取り組んでいます。

初回相談は無料でお受けしておりますので、お悩みの方は、お一人で抱え込まず、ぜひ一度専門家にご相談ください。|弁護士紹介はこちらをクリック>>

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