70代の離婚について

70代の方から離婚の相談も増えてきています。
皆さん、相当思い悩んでいらっしゃる様子で、様々な事項について検討されていらっしゃいます。
そんな70代の離婚についてここでは説明していきます。

1 人生の集大成での離婚

70代での離婚を検討される方に共通するのは長年相当の我慢をしているということです。
モラハラを耐え続けたり、買い物1ついちいち説明を求められる生活を強いられたり、望まない性行為を求められ続けられるなど様々です。
そのような我慢をしている状況で、何かのハレーションをきっかけにして別居、離婚される方がいらっしゃいます。

特に、女性の場合、一度もう無理と考えると絶対に後戻りしません。
何かをきっかけにして、もう我慢しないとなることが多い印象があります。
そういった決断をなさった方には、これからの人生をスタート成功させるために下記のようなアドバイスをしています。

2 財産分与が生命線

70代の離婚で一番重要なのは財産分与になります。
婚姻期間が長ければ長いほど、夫婦の共有財産は増えていくことが多く、財産分与で手にできる金額が多額になることが多いです。

ただ、70代の場合、仕事がひと段落し、収入が減っていることもあり、受給する年金の種類によっては退職金や現役時代の蓄えを切り崩している場合もあります。
ですので、現状の財産をしっかりと把握することが非常に重要です。

預金、株式や不動産の価値などを調べておけば、いくらくらいの財産分与になるか明確にできます。
離婚を検討した場合、同居しているうちに夫婦の財産関係をしっかりと把握しておきましょう。

3 年金分割したらどうなるか調べる

70代であれば既に年金を受給しているはずです。
離婚を決意したら、すぐに行動に移すのではなく、年金事務所に予約を取り、年金シミュレーションをしてもらいましょう。
離婚して年金分割をした場合に支給される年金額がわかり、それを前提に離婚後の生活設計をすることができます。

4 離婚後の住居を決める

70代の離婚で一番問題になるのが離婚後どこに住むかという点です。
というのは、70代だとなかなか家を貸してくれない大家が多く、受け入れてくれるのは人が借りたがらないような物件であることが多いのです。

ですから、実家に戻れる、子どもと同居できるなどであれば、一気に離婚を進めることができますが、離婚や別居してから探すということだと思ったような住居が確保できないこともあります。
ですので、離婚や別居を決意したら、居住しようと思っている地域の不動産屋へ行き、どのような物件をいくらくらいの費用で借りられそうか把握しておくことをお勧めします。

まとめ

以上、70代の離婚について気を付けるべきことを説明してきました。

以上のことをやっておけば、満足できる結果を得られる可能性が上がります。

一番大切なのは、離婚したいというゆるがない意思です。

住むところがなくても、財産分与が少なくても、
「もう耐えられない」
と離婚するというぶれない強い意志を持っている方が殆どです。

そういった意志さえあれば、弁護士としてもそれを前提にアドバイスができます。

是非当事務所の初回無料相談をご利用ください。
新しい人生で幸先の良いスタートを切るために必要なアドバイスをさせていただきます。

執筆者
島武広 
島法律事務所 
代表弁護士(神奈川県弁護士会所属)

当サイトでは、離婚問題にまつわるお悩みに対して、弁護士の視点で解説をしています。また、当事務所にて携わった事案のポイントも定期的に更新しています。地元横須賀で、「迅速な解決」を大切に代理人として事件の解決に向けて取り組んでいます。

初回相談は無料でお受けしておりますので、お悩みの方は、お一人で抱え込まず、ぜひ一度専門家にご相談ください。|弁護士紹介はこちらをクリック>>

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