財産分与で揉めた後、本人の意思で訴訟において無条件で離婚した事案

依頼者情報

年代　８０代

性別　女性

職業　年金受給者

居住地　横須賀市

年収　１００万円程度

相手方情報

８０代　男性　年金受給者

居住地　横須賀市

年収　２００万円程度

子供の有無　あり　成人済み

別居の有無　５か月

解決までの期間　１年半

争点と結果　離婚、婚姻費用、財産分与

慰謝料の有無　なし

財産分与の金額　なし

解決金　なし

相談のきっかけ

夫婦間トラブルにより別居を強いられたところ、相手方の弁護士から今後の夫婦関係について問い合わせがあり、その後思い悩んだ後、離婚を決意され、受任となりました。

弁護士の着眼点

相手方は必ずしも離婚を望んでいる訳ではなさそうなので、離婚に向けた話し合いが出来るかが焦点でした。

結果

まずは、相手方代理人に通知を送り交渉を開始したところ、離婚する意思はないという返答が来て、更に、相手方が代理人を解雇しました。そのような状況なのでやむを得ず調停を申し立てました。

調停が開始されると別の代理人がつきました。

第１回の調停は、スムーズに話し合いが進み、これなら早期解決もできるかと期待しましたがまたしても代理人が辞任してしまいました。

その後の調停は婚姻費用こそ何とか合意できましたが、財産分与をするかどうかで話し合いは平行線をたどり、結局不成立となりました。

その後、依頼者の方は、色々とお悩みなりました。

その間お考えになり、とにかく離婚をしたいということで、財産分与をせずに、年金分割のみで離婚したいというご意向に変わられました。

訴訟を提起し、その旨記載したところ、相手方もその条件を受け入れ、無事解決となりました。

依頼者の方は悩みに悩まれてこの結論を選択されました。

代理人としては、受任早期にそのような選択肢もあるのではと提案はしましたが、依頼者の方が違う道を選ぶのであれば、納得するまでお付き合いすることにしております。

紆余曲折しましたが、無事解決となり安堵しました。