夫婦共有のオーバーローンである自宅不動産の問題を解決して調停離婚した事案

依頼者

年代 30代

性別 女性

職業 会社員

居住地 横須賀市

年収 500万円程度

相手方

30代 男性 会社員

居住地 逗子市

年収 500万円程度

子供の有無 なし

別居の有無 別居中

解決までの期間 1年3ヶ月

争点と結果 離婚、自宅不動産の処分

慰謝料の有無 0円

財産分与の金額 なし

解決金 なし

相談のきっかけ

相手方の度重なる金銭のだらしなさに愛想が尽き、実家へ戻り別居していたところ、離婚を決意して当事務所に相談へいらっしゃり、そのまま受任となりました。

弁護士の着眼点

相手方が離婚に応じるか、共有名義のオーバーローンの不動産の処分が問題であり、資金のない相手方にどうやってオーバーローン分を負担させるかが問題でした。

結果

相手に内容証明郵便を送付し、間もなく連絡があり相手方と交渉しましたが、最初は離婚自体を拒んできました。

ただ、こちらの考えを伝えると早期に離婚には応じてきました。

残るは、自宅不動産の処分ですが、双方の考えに開きがあり、膠着状態が続きます。

平行線のまま時間だけが過ぎていったため、調停を申し立てることとしました。

調停開始までの期間に、相手方の方で依頼者の方の心情を更に逆なでするような出来事があり、多少の譲歩をして早期離婚を求めることとしました

不動産については、歩み寄りで合意が出来、運良く買い手もつきました。

相手方もどこからかオーバーローン分の費用を捻出したため、不動産は無事決着となりました。

最後に相手方から、呆れるような提案がありましたが、一蹴して無事離婚となりました。

時間がかかってはしまいましたが、完全決着でき依頼者の方は新しい人生をスタート出来ることになりました。

相手方は想像を超えてくるような事情がどんどん出てきましたが、そのことが依頼者の方に条件をある程度譲歩しても離婚を先行させるべきという決心をさせた事案でした。

共有不動産の問題は、離婚の成否に影響を及ぼします。

頭金の金額や不動産の価値などにもよりますが、基本不動産と住宅ローンは単独名義とした方が後の紛争はスムーズにいきます

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執筆者
島武広 
島法律事務所 
代表弁護士(神奈川県弁護士会所属)

当サイトでは、離婚問題にまつわるお悩みに対して、弁護士の視点で解説をしています。また、当事務所にて携わった事案のポイントも定期的に更新しています。地元横須賀で、「迅速な解決」を大切に代理人として事件の解決に向けて取り組んでいます。

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