キャリアウーマンの方の離婚について
・ もくじ ・
離婚を検討される女性の中には、医師、専門職、外資系、一部上場会社の総合職などいわゆるキャリアウーマンと呼ばれる方が一定数いらっしゃいます。
キャリアウーマンだからこそ気をつけたい点がいくつかありますので、以下説明していきます。
1.財産分与
財産分与は、結婚後に双方で取得し、蓄えた財産すべてが対象になります。
キャリアウーマンの方に気をつけて欲しいのは財産分与をするとこちらから払い出しになる可能性があると言うことです。
財産分与を望むのは女性からというのが裁判所では一般的ですので、こちらから財産分与を希望しなければ遡上に乗らないこともあります。
双方の財産を見立てて、払い出しになる可能性があるのであれば、財産分与の話をしないことも1つの手です。
ただ、昨今Googleなど検索サイトの発達により、
「財産分与しろ」
と言ってくる方が増えています。
結婚前の財産についても注意が必要です。
キャリアウーマンの方は結婚前に多くの預金をお持ちのケースが多いのですが、そのような財産は特有財産として財産分与の対象から外されます。
ただし、特有財産であることをご自身で立証する必要があります。
一番簡単方法は、預金通帳の履歴を残しておくことです。
例えば、○○銀行○○支店の口座に結婚時500万円の預金残高があった。現在の同通帳の預金残高が300万円であれば、その300万円は財産分与の対象とはなりません。
証券会社の口座なども同様です。
過去の通帳などは捨てずに取っておくことが肝要です。
また、不動産を購入するときに頭金として多額のお金を支出しているときは、そのお金の流れをわかるようにしておけば特有財産として認められ、不動産の財産分与先だって自己の支出分を取得できます。但し、不動産の価値が住宅ローンを引いても余剰があることが前提となります。
2.年金分割について
通常男性の方が多く厚生年金の掛け金を支払っているため、女性側は年金分割を誰もが主張しますがキャリアウーマンの方は注意が必要です。
方法としては年金分割のための情報通知書を取得すれば双方の掛け金が記載されていますので、取得して自分の方が多くの掛け金を支払っているなら、年金分割を求めなければ良いのです。
ただ、やはり検索サイトの発達により、相手から請求されることも多々あります。
3.親権と養育費について
まず、親権ですがご主人が主夫やアルバイトで、ご自身よりも家事育児をしているなどという理由がなければ心配されなくて大丈夫です。
もちろん激務で夜中まで家に帰らず、土日もないとかですと話は別ですが。
そのあたりはご心配なら是非一度ご相談下さい。ケースにもよりますので一般的な話だけですと失敗するおそれがあります。
次に養育費ですが、総じて少額になります。
以前、相手方が女性医師の方と裁判したときですが、収入差が大きく雀の涙ほどの慰謝料しか出ないケースがありました。
当然相手方は納得できないと怒り心頭でしたが、双方の収入で自動的に決定されるため、判決では当然そのままの金額となりました。
この点については、致し方ないのが現状です。
以上、キャリアウーマンの方の離婚について述べてきました。
ご自身でも仕事を通じて顔見知りの弁護士もいるでしょうし、紹介可能な方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。
そのような紹介でも良いので、一度弁護士に相談することをお薦めします。
もちろん、当事務所の初回無料法律相談をご利用頂いても構いません。
ご自身の離婚も通常と変わらないと思い込んで、不利な条件での離婚とならないようにして頂ければと思います。
関連記事
女性の離婚相談
40代女性の離婚について
50代女性の離婚について
キャリアウーマンの方の離婚について
専業主婦の財産分与
島法律事務所
代表弁護士(神奈川県弁護士会所属)
当サイトでは、離婚問題にまつわるお悩みに対して、弁護士の視点で解説をしています。また、当事務所にて携わった事案のポイントも定期的に更新しています。地元横須賀で、「迅速な解決」を大切に代理人として事件の解決に向けて取り組んでいます。
初回相談は無料でお受けしておりますので、お悩みの方は、お一人で抱え込まず、ぜひ一度専門家にご相談ください。|弁護士紹介はこちらをクリック>>
当サイトでは、離婚問題にまつわるお悩みに対して、弁護士の視点で解説をしています。また、当事務所にて携わった事案のポイントも定期的に更新しています。地元横須賀で、「迅速な解決」を大切に代理人として事件の解決に向けて取り組んでいます。
初回相談は無料でお受けしておりますので、お悩みの方は、お一人で抱え込まず、ぜひ一度専門家にご相談ください。|弁護士紹介はこちらをクリック>>