相手の主張に付き合い裁判中に協議離婚した事案

依頼者属性

年代 20代

性別 女性

職業 公務員

居住地 横須賀市

年収 500万円

相手方 

年代 30代

職業 公務員

その他の情報

子供の有無 無

別居の有無 有(同居無し)

別居の期間 1年

解決までの期間 1年

 

争点

離婚

相談のきっかけ

結婚し披露宴は行ったものの、住居や価値観の相違が著しく、一度も同居することなく1年が経過し、本人同士では離婚の話にならないため、当事務所を訪れそのまま受任となりました。

弁護士の着眼点

同居期間もなく、結婚からの1年間も数度の接触しかないため、訴訟となれば離婚は間違いない事案でした。あとは「いつ」離婚できるかということが唯一の事案でした。

結果

協議か調停かの選択では、従前の経緯からして「締め切り」を作らないと長期化するおそれがあったため、調停にて離婚を求めていくこととしました。同時に婚姻費用の調停も申し立て、第1回期日から「離婚してくれたら婚姻費用は求めない」と主張していきました。

当事者間の話合いの時と同じく、相手方は離婚したくないの一点張り。こちらもそれなら何で関係回復の努力をしなかったのか等と主張して、期日での言葉はもちろん、依頼者の方に直筆の手紙を用意してもらうなど絶対に戻らない旨を伝え強く離婚を求めました。

それでも相手は離婚を拒んだため、やむなく調停は不成立となり、婚姻費用のみ調停で決まり、すぐに離婚裁判を提起しました。

離婚訴訟第1回期日が決まると、程なく相手方代理人から連絡があり、条件付きではあったものの離婚を仄めかしてきました。

こちらに異存はないため、交渉を継続すると同時になし得る限りのことをした結果、無事無条件離婚について合意となり、裁判ではなく期日間で離婚し、訴訟を取り下げることとなりました。

正直、相手が何を求めていたのかは最後までわからなかったですが、離婚したくない相手に離婚を求めるには調停→裁判と裁判所を利用して締め切りを設けることが大切ということを再認識させてくれた事案でした。

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執筆者
島武広 
島法律事務所 
代表弁護士(神奈川県弁護士会所属)

当サイトでは、離婚問題にまつわるお悩みに対して、弁護士の視点で解説をしています。また、当事務所にて携わった事案のポイントも定期的に更新しています。地元横須賀で、「迅速な解決」を大切に代理人として事件の解決に向けて取り組んでいます。

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