難交渉の末、公正証書を作成して離婚した事案

依頼者情報

年代　２０代

性別　男性

職業　会社員

居住地　横須賀市

年収　５００万円

相手方情報

年代　2０代

性別　女性

職業　パート

居住地　横須賀市

年収　１００万円

その他情報

子供の有無　有　未就学児２人

別居の有無　有

解決までの期間　１０ヶ月

争点と結果　離婚　財産分与、養育費、婚姻費用

慰謝料の有無　なし

財産分与の金額　不動産名義の移転

解決金　数百万円

相談のきっかけ

奥様の気性が荒く、家に居ると責め立て続けられ、心身異常をきたした状態で当事務所を訪れそのまま受任となりました。

弁護士の着眼点

相手方がこちらの話を理解できるのかいささか不安があることと、耐えられず依頼者の方が家を飛び出し、こちらが住宅ローンを支払いながら相手は従前通り家に居住し続ける情況だったため、相手に離婚の動機が生まれにくい情況でした。

そのため、いつどのように離婚が認められるかわからないままの出発であり、依頼者の方が協議離婚に拘っていたため強制力もない中で離婚を求めていく必要がありました。

結果

出だしから婚姻費用にかなりの開きがあり、算定表通りにすることに手を焼きました。幸運だったのは相手に非常に常識的な弁護士が代理人として付いたことでした。相手代理人と交渉を続け、一定期間相場以上の婚姻費用を支払い、それ以後は算定表通りの支払とすることで合意しました。

離婚条件についての話合いも、相手方はそもそも離婚する気はないということだったため、離婚意思を形成してもらうことが必要でした。こちらは戻ることはないと再三再四伝え続け数ヶ月後に離婚条件の話合いに進むことが出来ました。

その際、裁判で離婚が認められるまでの期間を計算して、それまでに発生する費用を計算して、それ相応の解決金を一括で支払うことで一気に離婚へ向かうよう提案しました。

紆余曲折あったものの、相手方と金額について合意でき、懸念の不動産も相手方が取得に拘ったため親族による買い取りがなされることになり、抜本的解決を実現できました。

依頼時暗澹たる雰囲気だった依頼者の方が解決後吹っ切れたような明るい笑顔を見せてくれ、代理人としてうれしい限りでした。

適切な時期に適切な提案をすることで交渉を解決へ導くことが出来た、そんな事案でした。