財産分与で満足するためのポイント

財産分与とは、夫婦が婚姻期間中に築いた財産を離婚時に原則２分の１ずつ分けることを言います。

一部例外もありますが、殆どのケースは婚姻期間中に形成した財産を２分の１ずつ分けることになりますので、満足するために「３分の２にするぞ！」と意気込んでも裁判所に行けば漏れなく２分の１ずつとなります。

例外的に２分の１とならないのは、一方の収入が数億円となるような場合をいいます。

もし該当されるなら、今すぐ弁護士に相談して下さい。

おそらくそのようなご家庭ですと、このような記事を見ることなく弁護士と協議している方が殆どでしょうが。

以下では、そういったケースにあてはならない２分の１ずつ分けることを前提に説明していきます。

２分の１ずつ分けることが決まっているのですから、何をやっても無駄。と考えるかもしれませんがそんなことはありません。

対象となる財産の総額を大きくしたり、小さくしたり、することを試みればいいのです。

財産分与で損をしないためのポイント

漏れなく項目を挙げる

まず、出来ることとしてしっかりと相手の財産を把握することが挙げられます。

財布を他方に任せきりでどこになにがあるかわからない状態で「離婚だ！！」と啖呵を切り別居してしまうと相手の財産がわからず、相手が主張するとおりに相手の財産が認定されてしまいます。

そうならないように、同居している常日頃から夫婦の財産がどこになにがあるかしっかりと把握しておきましょう。

あまり過度にやると、相手方が別居してしまうこともありますので、そのあたりはうまくやりましょう。

財産分与の対象となる夫婦の財産をすべて把握することで、相手の隠す財産をなくしていけば、それだけ財産分与を自己に有利にでき、満足につながると言えます。

価値を検討する

世の中にあるものすべてに定価があるわけではなく、財産分与の対象となる物の価値をしっかりと検討していくことで成功につながることがあります。

不動産

代表的なものとしては不動産が挙げられます。

通常不動産会社の査定を基に金額を決めますが、足を使っていくつかの不動産会社を回り自己が満足する査定をもらうことで財産分与の対象財産の価額を変えることが出来る場合もあります。

離婚時の不動産の問題についてはこちらもお読みください＞＞

非上場株式

次に挙げられるのは、非上場会社の株式です。

上場会社なら別居時の株価を基に価格が決まりますが、非上場会社の場合、そういった価格はなく、複数の計算方法から割り出すことになります。

そういった案件は専門的知識がないとかえって損をする場合もあるため、専門家に相談することをお勧めします。

当事務所であれば、顧問会計士と連携して対応することが可能です。

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外車や時計などの高級品

最近では、プレミアのつく物が多数あります。

そういった物がないか検討してみましょう。

代表例は、ランボルギーニなどの高級車やパテックフィリップやロレックスなどといった高級時計は意外なほど高価な値段がつけられます。

自己の財産を減額する

自分の財産分与の対象となる財産を少なくすることで財産分与を成功させることも可能です。

まず、特有財産があります。

結婚前に自分一人で形成したことがわかる資料があればその分財産から差し引くことが出来る可能性があります。

代表的なものは、婚姻前の預金通帳の残高です。

現在財産分与の対象となっている預金口座の婚姻前の残高がわかる資料が残っていれば差し引くことが一般的です。

他には、自分の両親が援助してくれた不動産の頭金なども特有財産となります。

あまりいないでしょうが、宝くじなどで大当たりした財産も特有財産です。

また、住宅ローンや自動車ローンがあり、不動産や自動車の価値よりもローン残高が高い場合、物の価値を上回った債務額の分、自身のプラスの財産から差し引くことができます。

ただ、多額の債務があるからと言って、相手にその債務を引き受けさせることはできません。

財産分与は離婚問題に精通した弁護士へ

以上財産分与で満足するためのポイントを説明しました。

少しは参考になったでしょうか。

いずれにしても、その対象となる財産によって採るべき方法は異なってきます。

まずは専門家である弁護士に相談して後悔しないようにすることが大切です。

是非当事務所の初回無料相談をご利用ください。

財産分与で満足するためのポイントをアドバイスをさせていただきます