親子関係不存在を確認し慰謝料を獲得して調停離婚した事案

依頼者情報

年代　３０代

性別　男性

職業　会社員

居住地　横須賀市

年収　５００万円程度

相手方情報

３０代　女性　パート

居住地　横須賀市

年収　１００万円程度

子供の有無　あり　１人　

別居の有無　あり

解決までの期間　半年

争点と結果　離婚、親子関係不存在、婚姻費用、慰謝料

慰謝料の有無　１００数十万円

財産分与の金額　なし

解決金　なし

相談のきっかけ

依頼者の方は、度重なる嘘など夫に悩み、外見も自分に似てこない子どもに疑問を持ち、DNA鑑定をしたところ、親子関係は０という結果が出ました。その結果を基に離婚の話し合いをしましたが相手は依頼者の方が悪いというなど話にならないため当事務所に相談へいらっしゃり受任となりました。

弁護士の着眼点

幸いだったのは、婚姻から出産までの時期が短かったため、親子関係不存在の調停を申し立てられるということでした。嫡出否認は出来ない時期でしたのでその点は不幸中の幸いでした。

結果

相手方は、離婚と婚姻費用の調停を申し立ててきたため、親子関係不存在の調停をこちらもすぐに申し立てました。

すべての事項に影響を及ぼすため、最初に親子関係不存在の決着をつけるべきだと主張したところ、調停委員もその考えを理解してくれ、裁判所でＤＮＡ鑑定をすることになりました。

相手方は、子どもが依頼者の子だと主張していましたが、検査結果は、案の定親子関係の可能性は０でした。

婚姻費用調停は取り下げてもらい、離婚は双方合意しているため、残された問題は慰謝料でした。

高額な請求をしたいところでしたが、相手方の収入はわずかであり、今後もそれ程の多くの収入を稼ぐことは見込めないこと、１日も早く新しい人生をスタートしたいことなどから、慰謝料についてはある程度妥協することとしました。

結果１００数十万円の慰謝料を得ることで２回目の調停で解決となりました。

わが子と思いたくさんの愛情を注いできた相手方の子どもとの別れに思い悩んでもいらっしゃいましたが、離婚までの相手方の態度でその点も払しょくされ、晴れ晴れとした表情で感謝していただきました。

もし、もっと早くに入籍していたら、親子関係不存在もできなくなっていました。

その点は不幸中の幸いと言えました。