モラハラ夫と離婚する方法
・ もくじ ・
- 1 1.モラハラ夫は離婚してくれません。
- 2 2.モラハラ夫はあなたに執着します。
- 3 3.諦める必要はありません
- 4 4.さいごに
- 5 関連記事
- 5.1 モラハラと離婚について
- 5.2 モラハラが子どもに与える影響【弁護士が解説】
- 5.3 モラハラにおける証拠の集め方
- 5.4 モラハラ夫に同意なく別居しても大丈夫?
- 5.5 モラハラ夫対策に注力する理由
- 5.6 モラルハラスメントと夫婦喧嘩の違い
- 5.7 モラルハラスメントを受けて悩んでいる方へ
- 5.8 仕事をさせてくれない夫について
- 5.9 子供に対してモラハラをする配偶者と離婚する方法
- 5.10 職業別モラハラ
- 5.11 モラハラ夫と離婚する方法
- 5.12 モラハラ夫との今後について弁護士にいつ相談すればよいのか?
- 5.13 モラハラ加害者・被害者チェックリスト
- 5.14 モラハラと慰謝料
- 5.15 生活費をくれない夫に困っている方へ
1.モラハラ夫は離婚してくれません。
当事務所は、毎年100件以上の離婚相談に対応してきました。
ここ最近モラハラを理由に離婚を希望される方が多いように感じています。
モラハラ夫が相手の場合、ご自身ではいくら離婚したいと言っても相手にもされないのが現状なのではないでしょうか。
「お前は間違っている。」「俺無しで生きていけるわけがない。」などと一括されて話は終わる、最悪な場合睡眠も許されずに延々と否定され続けるのではないでしょうか。
また、モラハラ夫の習性として、いわゆる外面が良く社会的地位が高いことが多いことも悩みを更に増大されます。
夫との共通の友人や自分の友人に相談しても「あんな良いご主人と結婚したのにそんなこと言ったら罰が当たる。」「みんな色々不満はあるもの。」などと言われ、更には自分の両親など肉親からも「あんなに素晴らしい方はいない。」「少しくらい我慢しなさい。子供いるのだから。」と言われ誰にも相談できない方も多くいらっしゃいます。
そんなことが続き、モラハラ夫からの叱責は続き、次第に矛先を自分に向け、
「私さえ我慢すれば良い。」
そう自分に思い聞かせて今日まで我慢を続けてきた人が非常に多いのです。
でも、よく考えて頂きたいのです。
あなたの人生はモラハラ夫に支配されるためにあるのでしょうか。
子供にとっても母が目の前で軽んじられつづける事が良いことなのでしょうか。子供はモラハラ夫を見て育ち、男の子なら第二のモラハラ夫となり、女の子なら同じ立場を当たり前となってしまうこともままあるのです。
今の人生に疑問があるなら、何かを変えたいと思っているなら、是非一度ご相談下さい。
きっとなにか得るものがあるはずです。出来ることを知った上で、それでも現状を続けることも出来ます。駄目だと諦めるだけではなく何が出来るかを知ることも重要です。
2.モラハラ夫はあなたに執着します。
離婚を望んでいないモラハラ夫を離婚するように説得するのは簡単ではありません。
離婚を望まない以上、協議離婚を成立させることはほぼ不可能と言えます。
調停を申し立てても、自分の正当性を認めさせるような主張に終始してくるだけで、話が一向に進まないことが多いのです。
また、離婚訴訟を申し立てても、モラハラの立証は難しく離婚しないという主張に終始し、無関係の些細な事実を主張することに夢中になるケースがあります。
また、モラハラ夫は弁護士を付けた場合その弁護士すらコントロールしようとし、訴訟が混乱することも多くあります。
3.諦める必要はありません
モラハラ夫との離婚もしっかりとした手順を踏んでいけばよいのです。
①別居の開始
別居を開始すれば概ね3年を目処に離婚事由である夫婦関係の破綻が認められると言われております。
モラハラ夫との離婚を決めたなら、別居を実行して「夫婦関係の破綻への時計」をスタートさせましょう。
別居から3年待たないとならないということでは必ずしもなく、別居から3年を逆算して離婚に向けた話合いがなされていきます。
このままだとあと●年で離婚せざるを得ないのであるから、今この条件で離婚しなさい等と裁判所が絶えず説得してくれますし、相手に代理人が付けば相手の代理人も今後の見通しを相手に伝えてくれます。
別居などしたらモラハラ夫にどのように言われるかわからないというご不安をおっしゃる方がいらっしゃいますが問題ありません。
DV夫と異なり、世間体を気にし、外面が良いモラハラ夫は乗り込むなどと言うことは殆どしません。
また、ただ別居するのではなく、弁護士を代理人として選任した上で、別居日に併せて代理人となったことと別居を伝える書面を残し、以後の連絡を代理人宛にすること、及び、本人に直接連絡しないよう記載しておけば、弁護士には丁寧な対応を取るモラハラ夫が多いため、何の問題もなく別居でき、その後の生活も平穏に行えます。
②婚姻費用分担調停を申し立てましょう
婚姻費用分担調停とは、別居から離婚が成立するまでの間の生活費をモラハラ夫に負担してもらうことを裁判所にて決めてもらう制度です。
婚姻費用は、しっかりとした内容の内容証明郵便の送付、もしくは、調停の申立てが行われた「日」から請求することが出来ます。
実はこの請求がモラハラ夫には一番効果的なのです。
婚姻費用は離婚が成立すると、子供への養育費は請求できるものの、奥様の生活費は請求できません。そこが肝なのです。
モラハラ夫は、自分の言うことを聞かない妻になどビタ一文支払いしたくないのです。離婚さえすれば妻への支払を免れると言うだけで途端に「離婚!離婚!」と騒ぎ立てるモラハラ夫もいるのです。
また、一旦は支払うことを受け入れても、別居期間が長引き、妻が戻ってこないことを自覚すると婚姻費用の支払がばかばかしくなってくるのです。
更に、モラハラ夫は社会的地位が高いことが多いため、婚姻費用は必ず受け取れます。
支払を拒むと給与への差し押さえが可能であり、会社に別居や生活費を支払わないことなど知られてしまうことなど受け入れるはずがありません。
婚姻費用はいつの日か裁判所で決められた婚姻費用を上記の内容証明郵便の送付か調停の申立日からもらえますが、裁判所でその金額が決定され、現実に支払を受けるまでどうしても一定の期間が生じてしまいます。
その辺りの見通しは離婚に注力している弁護士ならお答えできますので、上の別居の実行と併せて一度弁護士に相談されることをお薦めします。
③相手にしない
モラハラ夫と別居して、婚姻費用支払いの目処が立てば、他にやることはありません。ひたすら相手にせず放置し続けるだけです。
モラハラ夫に限らず、男性一般に言えるのですが、基本的にさみしさに耐えられません。
日々の生活で近くにいたはずの人がいなくなり、そのことに慣れていくうちに別居した妻よりを待つより、新たな支配できるパートナーを探した方が良いという発想を抱くことが多いのです。
その点、何らかの理由があると言って、軽度でもモラハラ夫との接触を繰り返していると寂しさをモラハラ夫に染み込ませることが出来ません。とにかく、何の接触もしない。子供との面会交流を認める場合も親族等に協力をお願いして、モラハラ夫とは接触しないことが離婚を早めることが出来ます。
代理人を選任してしまえば、当人同士のやり取りは出来なくなるため、代理人に任せてしまうことが出来ます。
兎にも角にもモラハラ夫が値を上げるまで、婚姻費用の支払を受け続けていれば良いのです。
4.さいごに
モラハラ夫は、自己愛性パーソナリティ障害という立派な病気なのです。
モラハラ夫が自らを悔い改め、外面だけではなくあなたにも良い夫になることは残念ながら期待できないでしょう。
今のままの人生で悔いは残らないでしょうか?
物のように扱われ、拒んでも強いられる夫婦生活を続けられるでしょうか?
子供がモラハラ夫のようになり、モラハラ夫を当たり前と感じる妻になることを受け入れられるでしょうか?
お悩みであれば一度相談へいらして下さい。
あなたが悪いわけではなく、モラハラ夫のいない人生が待っています。
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島法律事務所
代表弁護士(神奈川県弁護士会所属)
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