代理人間の交渉により、高額な財産分与を実現して離婚した事案
依頼者情報
年代 60代
性別 女性
職業 専業主婦
居住地 横須賀市
年収 なし
相手方
年代 60代
性別 男性
職業 会社役員
居住地 横浜市
年収 数百万円程度
子どもの有無 あり(成人済)
別居の有無 2年
争点と結果
争点 財産分与、婚姻費用、不動産の処分
解決までの期間 半年
慰謝料の有無 双方無し
財産分与の金額 数千万円
解決金 なし
相談のきっかけ
既に別居をしていましたが、ご主人から健康保険を抜くと言われて、お困りになり当事務所へ相談にいらっしゃり、そのまま受任となりました。
弁護士の着眼点
通常通りの財産分与をするだけであったものの、高額な財産があることと依頼者の方と相手方の従前の関係から相手方がどのような対応をするかが気がかりでした。
結果
相手方に内容証明郵便を送付したところ、相手方から連絡がありました。
現状を説明したところ、「検討する」とおっしゃり、程なくして代理人がつきました。
最近では珍しくとても幸運なことに非常に信頼できる先生が相手方代理人となりました。
早速相手方代理人に連絡を取り、双方の要望を確認したところ、双方の言い分はほとんど齟齬がなく、特有財産などの点について調整を続けていき、早期に基本的な合意が出来ました。
不動産の処分についても、双方で協力して売却して余剰を折半し、その方法も依頼者の方が安心できるような枠組みで行うことになりました。
依頼者の方も、些末な点にはこだわらず、相手の言い分を理解して認めるものは認めるというスタンスであったため、相手方もこちらの言い分を受け入れてくれるようになりました。
いわゆる熟年離婚ですが、双方に相手を慮って自己の主張ばかりをしない、代理人間でも誠実に実りある話し合いが出来る、本当に滅多にないモデルケースとなるような案件でした。
最近の離婚事件は、一方が無駄な抵抗をして調停、訴訟と徒に時間だけがかかってしまうケースが多いのですが、こういった事件をたまにやると、弁護士とは本来こうあるべきだなと強く思います。
依頼者の方も、ご自身の聡明なご判断があってこそですが、結果に涙ながらの感謝をしていただきました。
自己のことしか考えない当事者、依頼者を説得出来ない、依頼者を間違った方向に導く代理人がいないと、このような結果が実現できます。
多くの案件でこうあって欲しいな、とないものねだりをしてしまいたくなる事案でした。
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島法律事務所
代表弁護士(神奈川県弁護士会所属)
当サイトでは、離婚問題にまつわるお悩みに対して、弁護士の視点で解説をしています。また、当事務所にて携わった事案のポイントも定期的に更新しています。地元横須賀で、「迅速な解決」を大切に代理人として事件の解決に向けて取り組んでいます。
初回相談は無料でお受けしておりますので、お悩みの方は、お一人で抱え込まず、ぜひ一度専門家にご相談ください。|弁護士紹介はこちらをクリック>>
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