不倫をばらすと言われた時の対処法

不倫して肉体関係を持った相手の配偶者から、慰謝料を支払わないと家族や会社に相談する、と言われた場合どう対処すべきでしょうか。

以下、述べていきたいと思います。

不倫をばらすと言われた場合それだけで精神的に負担が大きく、仕事なども手につかなくなるかと思います。

だからといって、相場を大きく超える金額の慰謝料を支払うなどということがないようにしなければなりません。

「不倫をばらす」と言う相手の心理

相手の意図は2つ考えられます。

まずは、不貞相手の配偶者が毎日寝れない日を過ごし、離婚を検討するなど家庭関係がボロボロになっているのに、何食わぬ顔で通常の日常を送っているのは許せない、という復讐心を持っていることが挙げられます。

このような場合の対処法として一番効果的なのは、相手に代理人がつくことです。

代理人がいれば、非常識な行動を制御してくれ、あとは慰謝料の金額の問題となる可能性が高くなります。

復讐目的を感じたら、自分に弁護士を代理人としてつけることで、相手にも代理人がつくようにすることが最良の方法と言えます。

当人同士での交渉は、無理な約束を強いられたり、感情的対立を激化させるなど良い子ことがありません。

 

2つ目に考えられるのは、慰謝料の金額を釣り上げることです。

この場合は、慌てて弁護士をつけなくても大丈夫です。

相手ないし相手の代理人と交渉して、正常な金額となるよう頑張るだけです。

ただ、特に相手代理人が付いている場合には、弁護士相手に慰謝料金額の妥当性を交渉するのはなかなか難しく、どうしてその金額なのか、どうしてその金額が高いのか説得的に交渉するのは難しいといえます。

「お金がありません」というのがせいぜいとなってしまいます。

そういった場合にはやはり弁護士に依頼して、法律的な妥当性を根拠とした交渉をすべきといえます。

これ以上の値切り交渉をすると会社等に影響が出るというタイミングを見誤ると、かえって自分の立場を悪化させてしまう場合もあります。

不貞行為をばらすことは法律的に問題となるか?

不貞行為については、法律上慰謝料での解決が原則です。

不貞行為をしたからといって、会社を含む第三者に対してそのことをばらされて当然だという理由はありません。

経緯、状況等にもよりますが、民法上の名誉棄損に該当する可能性があります。名誉棄損行為については、逆に慰謝料を請求できる可能性があります。また、刑法上の脅迫罪や名誉棄損罪となる可能性も出てきます。

そのことを代理人を通じて相手方に注意しておくことは非常に有効です。

ご自身で言及することもできますが、通常のケースではかえって相手の怒りを誘発することになることが多いと言えます。

 

弁護士から受任通知を送り、今後一切本人に連絡するな、弁護士に連絡しろ、という通常記載する文言に加え、仮に職場にばらす等した場合は逆に法的責任を追及する、と文言を記載することで一定の効果を上げることが可能です。

 

また、弁護士は、仕事を委任したご本人には、受任通知を送った後に相手方から連絡があっても一切応答するなと説明しています。この結果、相手方は、ご本人から有利な条件を引き出す目的でご本人と交渉することができなくなりますし、下手なことをすると逆に責任を追及される可能性も出てきますので、ご本人への連絡が止むことも多いです。

その後は、弁護士がご本人の代理人として、例えば謝罪の意思を伝える、妥当な金額の慰謝料を提案する等の活動をして、話を纏めていくことになります。

もっとも、このようなことを意に介さない相手方であれば、ご本人への連絡などを続けることもあります。

そういった場合でも、本人は対応しない、代理人から抗議するということを何回か継続することで、相手も理解してくれることが殆どです。

実際に職場などにばらされた場合

不倫・不貞行為を職場にばらされたことによって損害を受けた場合、損害賠償請求をし返すことが考えられます。

ただ、実際には難しいことがほとんどです。ばらされたことによる損害が立証しづらいのです。

また、不倫を理由に解雇することは違法であり、勤務先も通常そのことを理解しています。

ですので、解雇されるかも、など徒に不安になることはありません。

何か処分がされた場合、その処分が正しいかどうか、弁護士に相談しましょう。

 

以上不貞行為をばらすと言われた時の対処法を述べてきました。

繰り返し説明した通り、こういった場合の最も有効な手段は弁護士に依頼することであり、残念ながら他には有効な方法がないのが現状です。

 

ご自身の置かれている立場を認識し、最適な方法を理解するためにも、早期に一度弁護士に相談することをお勧めします。

是非当事務所の初回無料相談をご利用ください。

今なすべきこととしてはいけないことをアドバイスさせていただきます。

執筆者
島武広 
島法律事務所 
代表弁護士(神奈川県弁護士会所属)

当サイトでは、離婚問題にまつわるお悩みに対して、弁護士の視点で解説をしています。また、当事務所にて携わった事案のポイントも定期的に更新しています。地元横須賀で、「迅速な解決」を大切に代理人として事件の解決に向けて取り組んでいます。

初回相談は無料でお受けしておりますので、お悩みの方は、お一人で抱え込まず、ぜひ一度専門家にご相談ください。|弁護士紹介はこちらをクリック>>

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