熟年離婚について
・ もくじ ・
年金分割制度の創設やインターネットの普及により、近年増えている熟年離婚。
ここでは熟年離婚について説明していきたいと思います。
1 熟年離婚の原因
熟年離婚の原因としては様々なものがあります。
男女で類型化できるともいえます。
①女性側から見た熟年離婚の原因
女性が熟年離婚を考える一番の理由は定年後に夫が家にいるということです。
私も男性なので悲しくなるのですが、圧倒的多数の理由と言えます。
少し話はそれますが自衛隊の離婚でも、転勤から戻ってくるときというのは女性が離婚を決意するタイミングになっています。
もう一つの特徴は、子どもが自立しているので、子どものことを考えなくてよいということもあります。
他にも、通常の離婚と同様、夫の浮気や浪費等が問題になることがあります。
②男性側から見た熟年離婚の原因
男性側の理由としては、妻の扱いに耐えられないというのが多くなっています。
また、他に好きな人が出来たということも女性より多いと言えます。
2 熟年離婚のメリット
熟年離婚を検討される夫婦の場合、子どもが成人していることが多いことから、このような配偶者に対する様々な悩みや不満から解放され、その後の人生を、自分らしく自由に生きることができるという点に熟年離婚のメリットがあります。
また、配偶者の親族との関係にも悩まなくてよくなるという点も挙げられます。
義親の介護をしたくないという方も一定数いらっしゃいます。
また、しっかりとした職業に就いている場合、財産分与によって相当額を取得できるということもあります。
3 熟年離婚のデメリット
熟年離婚のデメリットとして離婚後に孤独感を感じることが多い、ということが挙げられます。
一人で生活することになって自由な反面、孤独を感じることも多くなってしまう方もいるのです。
また、これまで専業主婦であった女性やパートでしか働いていなかった女性が熟年離婚した場合、離婚した後の生活に困ることも少なくありません。
離婚を決める前に生活をシュミレーションしておくのは必須と言えます。
男性で離婚後に家事が出来ないという方もいらっしゃいます。
また、離婚によって、子どもが両親のいずれかの側に立つことも多く、特に離婚理由が浮気などの場合、子どもに縁を切られてしまうこともあります。
4 熟年離婚の準備
熟年離婚も他の離婚と同様、
協議離婚→調停離婚→離婚訴訟
という流れで離婚を目指していくことになります。
離婚を求められた側としては、まったく離婚を考えていなかったため、一切の協議を拒む方もいます。
まずは、相手方と協議の上、協議離婚という形をとるのが原則です。しかし、熟年離婚の場合、夫婦の一方は離婚を切り出されたこと自体が寝耳に水で、協議に応じてくれないということも珍しくありません。
夫婦間で協議が整わないそういった場合は、家庭裁判所における調停、または、裁判によって離婚するかどうかを決めることになります。
上でも述べましたが、熟年離婚後の生活がどうなるかシュミレーションしましょう。
相手方の財産関係を調べ、財産分与をしたらどうなるかを把握する。
年金事務所に行き年金シュミレーションを請求する。
現住居から出る場合、どこで暮らすのかを検討し、必要なコストを計算しましょう。
その結果思ったより大変であれば、離婚しないという選択もできます。
とにかく切り出す前に念入りに準備をしましょう。
以上熟年離婚について述べてきました。
熟年離婚特有の問題に対処しつつ、望む離婚条件を獲得する必要があります。
長い夫婦生活で大きな溝ができ、熟年離婚に至るからこそ、当事者間での解決は難しくなります。
熟年離婚でお悩みなら是非当事務所の初回無料相談をご利用ください。
事案に即したアドバイスをさせていただき、新しい人生のスタートを憂いなく切れるよう尽力させて頂きます。
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島法律事務所
代表弁護士(神奈川県弁護士会所属)
当サイトでは、離婚問題にまつわるお悩みに対して、弁護士の視点で解説をしています。また、当事務所にて携わった事案のポイントも定期的に更新しています。地元横須賀で、「迅速な解決」を大切に代理人として事件の解決に向けて取り組んでいます。
初回相談は無料でお受けしておりますので、お悩みの方は、お一人で抱え込まず、ぜひ一度専門家にご相談ください。|弁護士紹介はこちらをクリック>>
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