揺れ動く依頼者の方が納得できるまで寄り添い公正証書を作成して離婚した事案

依頼者情報

年代　２０代

性別　女性

職業　自衛隊員

居住地　横須賀市

年収　４００万円程度

相手方情報

３０代　男性　自衛隊員

居住地　横須賀市

年収　７００万円程度

子供の有無　未就学児

別居の有無　あり

解決までの期間　8か月

争点と結果　離婚、財産分与

慰謝料の有無　なし

財産分与の金額　なし

解決金　なし

相談のきっかけ

ご主人の心無い言葉で日々心を傷つけられ、お子様の出産により大変な時にも寄り添ってくれず、ご主人は、産後の手伝いに来てくれたお母様とも折り合いが悪く、そんなご主人に不安を感じ相談にいらっしゃり、その後受任となりました。

弁護士の着眼点

特段離婚事由がないため、相手の出方次第でこちらのやるべきことも変わってくる事案であり、臨機応変に対応するしかないと考えていました。

担当弁護士のポイント

すぐにご主人へ通知を送り交渉を開始しました。
ご主人は、子どものためにはやり直した方がよいと思う、とおっしゃっていましたが、同時に、依頼者の方の気持ちも無視できないと葛藤していらっしゃいました。

話した限り、必ずしも離婚自体を拒んでいないと感じていました。ですので、早期解決も十分に可能だと考えていました。

しかし、その後、依頼者の方に色々なことが重なり、離婚自体を迷うようになりました。
私たち弁護士は、離婚を決めた方、復縁したい方を手助けすることはいくらでもできますが、離婚するかどうかを決めるのはあくまでも本人であり、弁護士が指示することはできません。

ですので、慌てて決めて後悔するよりも今一度じっくりと考えてほしいとお伝えして決断をお待ちすることにしました。
その際、いくつかの質問を受けたので、過去の経験に基づき、ご主人の今後について助言をさせていただきました。

依頼者の方は熟考し、結果的にやはり離婚をすることとして話を進めることとしました。
ご主人との交渉を再開したところ、読み通り離婚については合意できました。

あとは離婚条件ですが、ご主人が大きく争うことはなく離婚条件についても早期合意ができそうでした。
依頼者の方が、離婚条件を検討し、財産分与をすべきか悩んでいました。ご主人はするならする、しないならしないでどちらにでも説得できそうでした。

財産状況を把握させていただき、財産分与をしたいという考えを聞き取りしていきました。

結果、状況的には財産分与をしない方が得だということがほぼ確信できました。
そのことをお伝えしましたが、すぐにはご納得できないようでしたので、１つ１つ説明していきました。

そうしたところ、最後には助言について納得していただき、財産分与なしでの離婚をする方針とし、間もなくご主人とも合意でき、公正証書を作成して解決となりました。

実際には交渉した期間は僅かだけであり、依頼者の方に迷いがなければあっという間に解決した事案でしたが、依頼者の方が後悔しないように寄り添うことで、最後はしっかりと納得してからの離婚となりました。

せっかく弁護士に依頼したのに、後悔した離婚などとなっては元も子もありません。
そうならないように、慌てずに待つことも弁護士には必要となります。

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