離婚したいのにどうやって切り出してよいか分からない方へ

心では離婚をすると決めていても、いざ本人を前にすると何も言えない。

そんなことも多々あるかと思います。

特に相手がDVやモラハラをする人だとなおさらです。

ここでは離婚の切り出し方について述べていきたいと思います。

１　タイミング

タイミングを間違えると感情的な対立を招きかえって紛争が深刻になってしまいます。

相手の心が平穏な時に切り出すことが重要です。

ただでさえ相手が怒っているのに「離婚」を切り出すのは得策とはいえません。

お子様がいる場合、寝た後などお子様には聞かれない状況で切り出しましょう。

また、お子様の進学のかかった受験期などは避けないと、お子様の結果に影響を及ぼす可能性が大きいと言えます。

２　離婚ケース別対処法

①性格の不一致

一番多い理由だと思います。

抽象的になってしまいがちですが、事前に書面を用意するなど、

「いつ、どのようなことがあり、どう思った」

のかを淡々と述べていきましょう。

②既に別居中の場合

色々考えたけど復縁は考えられないと伝えるほかないと思います。

③新婚の場合

幸せ一杯の時期にそう思ってしまうということは余程のことがあるのだと思います。

そういうことでしたら決断は早い方がよいと思います。

両家で集まって話し合うことも多いといえます。

④セックスレスの場合

セックスレスが自分にとってどれほど辛かったかを相手に伝えましょう。

改善ではなく離婚をということですから、決意が固いことを伝えましょう。

⑤好きな人ができた場合

黙っていましょう。

有責配偶者になると離婚が出来なくなりかねません。

他の理由を伝えるべきです。

正直に述べてしまい、相手の素性なども話してしまうと探偵などにより、不貞行為がばれかねません。

プラトニックな関係でも、相手を巻き込むことも考えられますので、黙っていましょう。

３　注意点

①相手の言いなりにならない

自分の人生における重大な決断をするわけですから遠慮する必要はありません。

ただ、暴力やひどい暴言が想定される場合は安全性を担保した上で伝えましょう。

②密室や二人きりは避ける

DVや暴言が想定される場合は絶対に、そうではなくてもファミレスなど第三者の目があるところで行う方がベターといえます。

③感情的にならない

冷静に淡々と伝えましょう。

相手が激高したら話し合いをやめた方が無難です。

再度落ち着いたときに話しましょう。

４　切り出す前にすべきこと

①離婚後の生活設計をする

お子様がいらっしゃる時など、行き当たりばったりで離婚を切り出して生活もままならないなどでは話になりません。

相手が生活費を渡さないと言い出した場合、最悪数か月お金をもらえなくなる可能性があります。

最悪のケースを考えて準備しましょう。

また、離婚成立後の暮らしがどのようになるのかもしっかりとシュミレーションしましょう。

離婚したはいいけど生活がままならないでは話になりません。

年金分割や養育費や行政の手当でご自身の収入と合わせてどのような暮らしになるのか十分に検討しましょう。

②相手の財産を把握する

同居しているうちに相手の財産を把握しておきましょう。

財産分与でどの程度のお金をもらえるかの算段を立ててから切り出しましょう。

別居してから把握することはできませんので。

③証拠を集める

浮気なら証拠の写真やLINEなど、

DVやモラハラなら、診断書や写真や動画や音声データなど、

しっかりと証拠を集めてから切り出すのが賢明です。

このような証拠をもって切り出せば、後の離婚交渉を有利に運べます。

以上離婚の切り出し方について述べてきました。

そうはいっても、相手との関係性などでなかなか切り出せない方が多いのも事実です。

切り出すこと自体に逡巡されている方がご相談にいらっしゃると、多くの方が選択する方法があります。それは

「自分では切り出さない」

ことです。要するに弁護士に依頼し、弁護士から通知してもらうのです。

別居に合わせたタイミングで通知を送り、後の交渉を弁護士に任せる方が多くいらっしゃいます。

この方法ですと切り出し方について悩む必要はありません。

いずれにしても、事案によって気を付けるべきことや切り出す方法も変わってきます。

是非当事務所の初回無料相談をご利用ください。

事案に即したアドバイスをさせていただきます。